インフラエンジニアの年収は?工程・領域別の傾向と年収を上げる5つの方法【2026年版】

この記事の結論
インフラエンジニアの年収は担当する工程で差が出やすく、運用・監視から構築・設計へ、オンプレからクラウドへと経験を広げるほど上がる傾向があります。
- 公的統計では運用・管理(IT)の年収は約610万円が参考値
- 運用・監視だけを続けると年収が伸び悩みやすい傾向がある
- 構築・設計とクラウドの経験が年収アップの近道になる
📖 読了時間:約10分
インフラエンジニアの年収は、ほかのエンジニア職と比べて高いのか低いのか。今の会社で働き続けて、この先どこまで上がるのか。そんな疑問を持ちながら仕事を続けている方は多いはずです。
結論として、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では「運用・管理(IT)」の年収は約610万円と紹介されています。ただし実際の年収は担当する工程で大きく差が出やすく、運用・監視から構築・設計へ、オンプレからクラウドへと経験を広げるほど上がる傾向があります。
例えば、同じ5年目でも、監視業務だけを続けてきた人と、クラウド環境の構築を任されてきた人では、転職市場での評価が大きく異なります。
公的統計の見方と、工程・領域別の傾向、年収を上げる方法を以下で解説します。
こんな悩みはありませんか
- 今の年収が相場と比べて妥当か分からない
- 何年働いても年収がなかなか上がらない
- どの経験を積めば年収が上がるのか知りたい
- クラウドやSREに進むべきか迷っている
この記事で分かること
- 公的統計で見るインフラエンジニアの年収
- 工程別・領域別の年収の傾向
- 年収が伸び悩む人に共通する原因
- 年収を上げる5つの方法
- 年収アップにつながった転職の実例
この記事を読めば、自分の年収を左右している要素と、次に取るべき経験が分かります。まずは無料でスキルログに登録し、これまでの経験を工程ごとに整理してみましょう。
job tagでは、インフラに関わる職業として「運用・管理(IT)」が年収約610万円(平均年齢42.2歳)と紹介されており、相場を知る出発点になります。
job tagに掲載されている職業
job tagは、厚生労働省が運営する職業情報の公的なサイトです。インフラエンジニアという名前の職業はなく、サーバーやネットワークの運用を担う人は「運用・管理(IT)」、基盤の設計・構築を担う人は「システムエンジニア(基盤システム)」として掲載されています。
「運用・管理(IT)」の年収は約610万円で、平均年齢は42.2歳です。もととなる統計は毎年更新されるため、最新の値はjob tagで確認するようにしましょう。
平均値を見るときの注意点
平均年収には、管理職や経験20年以上のベテランも含まれています。そのため、20代や未経験から入った直後の年収は、この平均より低いのが一般的です。
平均と比べて一喜一憂するより、自分の経験がどの工程・領域にあたり、次に何を経験すれば上がるのかを見るほうが実践的です。ITエンジニア全体の統計はITエンジニアの年収相場データ集|正社員・フリーランス別に2026年最新統計で比較でまとめています。
工程・領域別に見るインフラエンジニアの年収の傾向
年収は経験年数よりも、運用・構築・設計のどの工程を担ってきたか、どの技術領域で経験を積んだかに左右されやすい傾向があります。
工程ごとの年収の傾向と、次に狙いたい経験を整理しました。
| 担当工程 | 年収の傾向 | 次に狙う経験 |
|---|---|---|
| 運用・監視 | 未経験の入口で、年収は控えめな水準から始まりやすい | 手順書の改善、構築作業への参加 |
| 構築 | 一人で環境を作れると評価が上がりやすい | クラウド環境の構築、自動化 |
| 設計 | 構成を決める立場として高い年収を狙いやすい | 大規模構成やコスト設計の経験 |
表のとおり、上流の工程ほど任される責任が大きく、それが年収に反映されやすくなります。運用の経験は無駄になるわけではなく、障害の起き方を知っていることが設計の質を高める土台になります。
領域による違い
領域で見ると、クラウドの構築・設計経験を持つ人材は求人が多く、年収の提示も高めになる傾向があります。オンプレミスの経験しかない場合でも、クラウドの学習と小さな実務経験を加えることで評価は変わります。クラウド領域の相場はAWSエンジニアの年収相場|経験年数・資格・職種別の違いを徹底解説【2026年版】も参考になります。
働き方による違い
運用・監視の夜勤やシフト勤務には手当がつくことが多く、基本給以上に年収が増える場合があります。一方で、手当に頼った年収は、日勤のポジションへ移ると下がる可能性がある点も知っておきましょう。
年収が伸び悩む原因と見直したいポイント
年収が伸び悩む最大の原因は、同じ工程の仕事を続けて経験の幅が広がらないことと、その経験を具体的に伝えられていないことです。
原因1:運用・監視だけを長く続けている
実際の相談で多いのは、「監視業務を5年続けたが、年収がほとんど変わらない」という悩みです。運用は重要な仕事ですが、構築や設計の経験がないと、転職市場では経験年数ほど評価されにくくなります。
原因2:経験を具体的に書けていない
「サーバー運用を担当」と一行で書いているだけでは、どの規模で何を判断してきたのかが伝わりません。同じ経験でも、台数や役割、改善した内容を書くだけで評価は大きく変わります。
自分の経験を正しく評価してもらうには、まず経験を工程ごとに整理することが欠かせません。ただ、ExcelやWordで経歴を書き足していくと、案件ごとに書く項目がばらつき、担当した工程や台数・拠点数などの規模が抜けやすくなります。スキルログで記録すると、次の点で楽になります。
- 項目がそろう:案件ごとに期間・役割・プロジェクト規模・チーム規模・業種・担当工程・成果を同じ項目で入力するので、書き漏れがなく、案件どうしを比べやすい
- 体裁を整える手間がない:入力した内容はPDF出力で体裁の整ったスキルシートになり、新しい案件を足したらそのまま出し直せる
- 伸びたスキルが見える:スキルごとにS・A・Bなどの自己評価と経験年数を並べて確認でき、次に伸ばすところが分かる
登録した経歴をもとに、自分の経験で狙える求人や案件、年収や単価の目安を、転職・案件相談で一緒に確かめることもできます。
インフラエンジニアの年収を上げる5つの方法
年収を上げるには、担当工程を上流へ広げ、クラウドや自動化の経験を加え、その実績を正しく伝えるという順番で動くのが効果的です。
方法1:構築作業に手を挙げる
運用担当でも、検証環境の構築や手順書の改善は任されやすい作業です。小さくても構築の経験を作ることが、上流工程への入口になります。
方法2:クラウドの経験を加える
AWS認定などの資格学習と並行して、社内の小さな環境をクラウドへ移す作業に関わると、評価される経験になります。
方法3:自動化で成果を出す
定型作業をスクリプトで自動化し、作業時間を減らした実績は、数字で伝えやすく年収交渉の材料になります。
方法4:SREなど隣接領域へ広げる
運用の自動化や信頼性の向上に関心がある方は、SREへ進むと年収レンジが広がる可能性があります。違いはSREとは?インフラエンジニアとの違いとキャリアパスを解説で解説しています。
方法5:経験を整理して転職を検討する
今の職場で上流工程に進める見込みが立たない場合は、転職で環境を変えることも選択肢です。応募前に経験を整理しておくと、条件交渉もしやすくなります。
年収アップにつながった実例
監視業務を4年続けていた方が、検証環境の構築と監視設定の見直しを自ら担当し、その経験を書類にまとめたことで、構築担当として年収が上がる条件で転職したケースがあります。また、オンプレの保守を担当していた方が、クラウド移行プロジェクトへの参加をきっかけに、設計を担うポジションへ移ったケースもあります。
まとめ
年収は経験の積み方と伝え方で変えられます。
インフラエンジニアの年収は、job tagでは運用・管理(IT)で約610万円が参考値です。実際には担当工程と技術領域で差が出やすく、運用から構築・設計へ、オンプレからクラウドへと経験を広げるほど上がる傾向があります。
まずは自分の経験がどの工程にあたるかを整理し、次に取りにいく経験を決めましょう。
よくある質問
年収についてよく寄せられる質問をまとめました。
インフラエンジニアの年収は未経験だとどのくらいですか?
未経験で運用・監視から入る場合、平均より低い水準から始まるのが一般的です。夜勤やシフトの手当がつくかどうかでも差が出るため、求人票では基本給と手当を分けて確認しましょう。
インフラエンジニアとSREでは年収に違いがありますか?
SREはソフトウェアの手法で運用を改善する役割のため、インフラと開発の両方の経験が求められ、年収レンジが高めになる傾向があります。インフラで構築経験を2〜3年積んでから進むのが一般的です。
年収を上げるには資格を取るべきですか?
資格だけで年収が上がることは少ないものの、AWS認定などはクラウド案件へ移るきっかけになります。資格と実務経験をセットで示すと、評価につながりやすくなります。
年収を上げるには転職が必要ですか?
必ずしも必要ではありません。社内で構築やクラウドの担当へ移れるなら、まずはそこで経験を積むのが確実です。上流工程へ進む見込みがない場合に、転職を検討しましょう。
フリーランスになると年収は上がりますか?
構築や設計の経験が3年以上あると、フリーランスで高い単価の案件を得られる可能性があります。ただし、案件が途切れるリスクや社会保険の負担も考えて判断することが大切です。
ここまでの内容を踏まえて、まずはスキルログに無料で登録し、直近の案件1件から、担当した工程と規模を入力してみましょう。年収を上げるために次に取りにいく経験が見えてきます。

