基本情報技術者試験の難易度|合格率38.3%の実態と科目A・Bの対策、転職での評価
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基本情報技術者試験の難易度は、ITの国家試験の中では、入門のITパスポートより一段上の水準です。IPAの統計では、令和7年度の合格率は38.3%で、受験者のおよそ5人に2人が合格しています。科目Aと科目Bの両方で、1,000点満点中600点以上を取る必要があります。
2023年4月から試験は通年のCBT方式(パソコンでの受験)に変わり、プログラミングの問題はアルゴリズムを読み解く形になりました。合格率は令和5年度の47.1%から、6年度40.8%、7年度38.3%と下がってきています。
以下では、合格率と試験の仕組み、勉強時間の目安、科目ごとの対策、経験別の進め方、エンジニアの転職での評価の順に解説します。試験の内容は変わることがあるため、受験前にはIPAの試験案内を確認してください。
こんな悩みはありませんか
- 基本情報技術者試験はどれくらい難しいのか知りたい
- 未経験でも合格できるのか不安
- 科目Aと科目Bで何を勉強すればよいか分からない
- 合格しても転職で評価されるのか知りたい
この記事で分かること
- 合格率の推移と試験の仕組み
- 勉強時間の目安
- 科目A・科目Bそれぞれの対策
- 経験別の学習の進め方
- 転職とスキルシートでの評価のされ方
この記事を読めば、基本情報技術者試験の難易度と、自分に合った勉強の進め方が分かります。まずは無料でスキルログに登録し、学んでいることや取った資格を記録しておきましょう。
令和7年度の合格率は38.3%です。2023年の制度変更の直後より下がっており、以前より「誰でも受かる」試験ではなくなっています。
基本情報技術者試験とは、ITを使ったサービスやシステムを作る人に必要な基本的な知識と技能を問う、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験です。IPAの推移表にもとづく直近3年度の結果は次のとおりです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和5年度 | 121,611人 | 57,278人 | 47.1% |
| 令和6年度 | 133,732人 | 54,501人 | 40.8% |
| 令和7年度 | 147,186人 | 56,370人 | 38.3% |
受験者は増え、合格率は下がっている
受験者は3年で2万5千人ほど増えた一方、合格率は約9ポイント下がりました。通年で受けられるようになり、準備が十分でないまま受ける人が増えたことも一因と考えられます。合格率だけを見て「簡単」と判断せず、計画的に準備しましょう。
ITパスポート・応用情報技術者との違い
| 試験 | 位置づけ | 難易度の目安 |
|---|---|---|
| ITパスポート | ITを使う人すべてに向けた入門 | 易しい |
| 基本情報技術者 | ITを作る人に向けた基礎 | 普通(この記事の試験) |
| 応用情報技術者 | 設計や管理まで含めた応用 | やや難しい(記述式あり) |
試験の仕組みと合格基準
科目Aは90分・60問、科目Bは100分・20問で、どちらも1,000点満点中600点以上で合格です。片方だけでは合格になりません。
| 項目 | 科目A | 科目B |
|---|---|---|
| 試験時間 | 90分 | 100分 |
| 問題数 | 60問(四肢択一) | 20問(多肢選択式) |
| 主な出題範囲 | テクノロジ・マネジメント・ストラテジの知識 | アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティ |
| 合格基準 | 600点以上(1,000点満点) | 600点以上(1,000点満点) |
採点は「何問正解で合格」と決まっていない
採点はIRT(項目応答理論)という方式で行われ、問題ごとの難しさが点数に反映されます。そのため「何問正解すれば600点」という換算はIPAから示されていません。目安としては、過去問で6割を安定して超える状態を目指しましょう。受験手数料は税込7,500円です。
合格に必要な勉強時間の目安
ITの実務経験がある人で50〜100時間、未経験の人で150〜200時間ほどが一般的な目安です。科目Bの対策に時間がかかります。
勉強時間は経験によって大きく変わります。次の表は、公表された統計ではなく、一般的に言われる目安です。
| 経験 | 勉強時間の目安 | 時間をかけるところ |
|---|---|---|
| 開発の実務経験がある | 50〜100時間 | 科目Aの知識の穴埋め(経営・法務など) |
| IT企業で働いているが開発は未経験 | 100〜150時間 | 科目Bのアルゴリズム |
| ITが完全に未経験 | 150〜200時間 | 科目A・科目Bの両方を基礎から |
平日に1時間、休日に3時間ほど勉強すると、週に10時間前後になります。未経験の人なら、3〜4か月を見込んで計画を立てると無理がありません。
科目A・科目Bの対策
科目Aは過去問の反復、科目Bはアルゴリズムの問題を手で追う練習が中心です。
科目Aの対策
- 参考書を1冊通して読み、全体の範囲をつかむ
- 過去問を分野ごとに解き、間違えた問題の解説を読む
- 経営・法務・プロジェクト管理など、実務で触れない分野を重点的に覚える
科目Bの対策
科目Bは、擬似言語で書かれたプログラムの動きを読み解く問題が中心です。変数の値が一行ずつどう変わるかを紙に書きながら追う練習をすると、正答率が上がりやすくなります。情報セキュリティの問題は、実務でよくある場面(パスワードの管理、アクセス権の設定など)と結びつけて覚えましょう。
受験のタイミング
CBT方式で随時受けられるため、過去問で6割を安定して超えるようになってから受験日を決めると、準備不足のまま受けることを避けられます。
基本情報技術者試験は転職で評価されるか
ITの基礎を体系的に学んだ証明として評価されます。特に未経験や若手の転職では、学ぶ姿勢を示す材料になります。
基本情報技術者試験の資格は、実務経験の代わりにはなりませんが、ITの基礎を一通り学んだことを客観的に示せます。評価されやすい場面は次のとおりです。
- 未経験からIT企業に転職するとき(研修のある会社では特に評価されやすい)
- SIerなど、社員に情報処理技術者試験の取得を勧める会社に応募するとき
- 開発以外の職種から、エンジニアの職種に移りたいとき
資格と年収の関係のデータは資格とエンジニア年収の関係データで、クラウドの資格の考え方はAWSエンジニアへの転職に資格は本当に必要?でまとめています。
スキルシートへの書き方
資格は、取得した年月と正式名称(「基本情報技術者試験 合格」)で書きます。実務経験が浅い場合は、試験で学んだ内容を使って作ったものや、学習中の技術もあわせて書くと評価の材料が増えます。スキルログでは、資格や学習中の技術も含めて経歴を整理し、PDFで出力できます。経験が浅い人の書き方はスキルシート 未経験|経験ゼロから評価される書き方で紹介しています。
まとめ
基本情報技術者試験の難易度は「計画的に準備すれば合格できる基礎の国家試験」です。合格率は38.3%まで下がっています。
基本情報技術者試験の難易度は、ITパスポートより一段上の水準で、令和7年度の合格率は38.3%でした。科目Aと科目Bの両方で600点以上が必要で、特に科目Bのアルゴリズムの対策に時間がかかります。
経験に合わせて50〜200時間ほどの勉強時間を見込み、過去問で6割を安定して超えてから受験しましょう。合格した資格は、転職でITの基礎を学んだ証明になります。
よくある質問
基本情報技術者試験の難易度についてよく寄せられる質問をまとめました。
基本情報技術者試験は未経験でも合格できますか?
合格できます。ITが完全に未経験の場合は150〜200時間ほどの勉強時間を見込み、科目Aの基礎から順に進めましょう。科目Bは紙にプログラムの動きを書いて追う練習が効果的です。
基本情報技術者試験の合格率は何%ですか?
IPAの統計では、令和7年度の合格率は38.3%です。令和5年度の47.1%、6年度の40.8%から下がっています。
科目Aと科目Bはどちらが難しいですか?
多くの人にとって科目Bのほうが難しいとされます。アルゴリズムの問題は暗記では解けず、プログラムの動きを読み解く練習が必要だからです。
基本情報技術者試験は意味がない資格ですか?
意味はあります。実務経験の代わりにはなりませんが、ITの基礎を体系的に学んだ証明になり、未経験や若手の転職では評価の材料になります。
ITパスポートを取ってから受けるべきですか?
必須ではありません。基本情報技術者試験の科目Aの範囲はITパスポートと重なる部分が多いため、エンジニアを目指すなら最初から基本情報技術者試験を目指しても問題ありません。
ここまでの内容を踏まえて、まずは学習の計画を立て、学んだことや取った資格を記録しておきましょう。


