.NET 8のサポート終了は2026年11月10日|.NET 9も同日、確認方法と移行手順

この記事の結論
.NET 8のサポート終了は2026年11月10日です。.NET 9も同じ日に終わり、以降はセキュリティ更新が出ません。移行先は.NET 10です。
- .NET 8と.NET 9は、どちらも2026年11月10日にサポート終了
- アプリは動き続けるが、脆弱性が見つかっても修正は出ない
- 移行先は2028年11月までサポートされる.NET 10(LTS)
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.NET 8のサポート終了は2026年11月10日(米国時間)です。Microsoftは、同じ日に.NET 9のサポートも終了すると発表しており、それ以降は2つのバージョンにセキュリティ更新や技術サポートを提供しません。
サポートが終わっても、アプリが急に動かなくなるわけではありません。ただ、終了後に脆弱性が見つかっても修正は出ないため、インターネットに公開しているシステムほど危険が大きくなります。Microsoftは、2028年11月までサポートされる.NET 10への移行を勧めています。
以下では、サポート終了の概要、対象かどうかの確かめ方、.NET Frameworkとの違い、.NET 10への移行手順、間に合わないときの考え方の順に解説します。内容は2026年10月27日時点のMicrosoftの公開情報にもとづいています。
こんな悩みはありませんか
- .NET 8のサポート終了で、何が起きるのか知りたい
- 担当しているサーバーやアプリが対象か確かめたい
- .NET Frameworkも関係あるのか分からない
- .NET 10への移行で何をすればよいか知りたい
この記事で分かること
- サポート終了の日付と、終了後に起きること
- dotnetコマンドで対象を確かめる方法
- 自己完結型やコンテナでの注意点
- .NET Frameworkとの違い
- .NET 10への移行手順
この記事を読めば、担当しているシステムが対象かを判断し、移行の準備を始められます。まずは無料でスキルログに登録し、扱っている言語やフレームワークのバージョンを整理しておきましょう。
.NET 8と.NET 9は、どちらも2026年11月10日にサポートが終わります。
| バージョン | 種類 | リリース | サポート終了 |
|---|---|---|---|
| .NET 8 | LTS(長期サポート、36か月) | 2023年11月14日 | 2026年11月10日 |
| .NET 9 | STS(標準期間サポート、24か月) | 2024年11月12日 | 2026年11月10日 |
| .NET 10 | LTS(長期サポート) | 2025年11月11日 | 2028年11月14日 |
日付は、Microsoftの「.NET and .NET Core Support Policy」によるものです(2026年10月27日時点)。LTSとは、長期間サポートされるリリースのことで、偶数の版がLTS、奇数の版がSTSになっています。
.NET 9が.NET 8と同じ日に終わる理由
MicrosoftはSTSのサポート期間を18か月から24か月に延ばし、この変更を.NET 9から適用しました。その結果、36か月サポートされる.NET 8と、24か月サポートされる.NET 9の終了日が、同じ2026年11月10日にそろいました。
サポート終了後に起きること
- .NET 8や.NET 9で作ったアプリは、そのまま動き続ける
- 新しい脆弱性が見つかっても、セキュリティ更新は出ない
- Microsoftの技術サポートを受けられなくなる
- Visual Studio 2022では、今後の更新で.NET 8・9の部品が「サポート対象外」と表示される予定
11月10日はMicrosoftの月例の更新日に当たります。Microsoftの.NETブログによると、重大な問題が分かっている場合に限り、この日に最後の更新が出る可能性があります。
.NET 8のサポート終了の対象か確かめる方法
サーバーに入っているランタイムと、アプリが使うバージョンの2つを確かめます。
サーバーや開発用のパソコンにログインできる場合は、dotnet --list-runtimes でインストールされているランタイムを、dotnet --list-sdks で開発用のSDKを一覧にできます。dotnet --info では、両方とOSの情報をまとめて表示できます。
| 表示される名前 | 意味 |
|---|---|
| Microsoft.NETCore.App 8.0.x | .NET 8の基本のランタイム |
| Microsoft.AspNetCore.App 8.0.x | Webアプリ(ASP.NET Core)用のランタイム |
| Microsoft.WindowsDesktop.App 8.0.x | Windowsのデスクトップアプリ用のランタイム |
コマンドが使えない場合は、Windowsなら C:\Program Files\dotnet\shared の下にあるフォルダの名前でも確かめられます。
アプリがどのバージョンを使っているか
ソースコードがある場合は、プロジェクトファイル(.csproj)の TargetFramework を見ます。net8.0 や net9.0 と書かれていれば対象です。配置済みのアプリでは、出力されたフォルダの *.runtimeconfig.json に、使うランタイムのバージョンが書かれています。
自己完結型のアプリは入れ直しが必要
ランタイムをアプリに同梱する「自己完結型」で配置している場合、サーバーのランタイムを更新してもアプリの中のランタイムは古いままです。.NET 10に移行したうえで、アプリを作り直して配置し直す必要があります。
コンテナと外部の製品も忘れずに
コンテナで動かしている場合は、mcr.microsoft.com/dotnet/aspnet:8.0 のように、使っているイメージのタグを確かめます。社外の製品が.NET 8や.NET 9で作られている場合は、Microsoftの案内どおり、.NET 10に対応した版を提供元に確かめましょう。
対象のシステムを洗い出すときは、自分がどのバージョンの、どんなシステムに関わってきたかも整理しておくと、移行の担当を任されたときに役立ちます。スキルログなら技術ごとに自己評価と経験年数を一覧にでき、案件ごとに使ったバージョンも記録できます。
.NET Frameworkは別のサポートの仕組み
.NET Framework 4.8はWindowsの部品として扱われ、今回の終了とは関係ありません。
名前が似ていますが、.NET Frameworkと、.NET 8などの.NET(旧.NET Core)は別の製品です。.NET Frameworkは、Windowsの部品としてのサポートの方針に従います。
| バージョン | サポート |
|---|---|
| .NET Framework 4.8・4.8.1 | 終了日の定めなし(インストールされているWindowsのサポートに従う) |
| .NET Framework 4.6.2 | 2027年1月12日に終了 |
| .NET Framework 3.5 SP1 | 2029年1月9日に終了 |
.NET Framework 4.6.2も期限が近い
.NET Framework 4.6.2を対象にしているアプリは、2027年1月に期限を迎えます。.NET 8・9の確認とあわせて、4.8系への移行が必要かを確かめておきましょう。
.NET 10への移行手順
プロジェクトの設定を変え、ライブラリと実行環境をそろえて、テストで確かめます。
- 対象を洗い出す:サーバー、アプリ、コンテナ、社外の製品を一覧にする
- プロジェクトを更新する:TargetFrameworkを net10.0 に変える
- ライブラリを更新する:NuGetのパッケージを.NET 10に対応した版にする
- 互換性を確かめる:Microsoftの「.NET 10の破壊的変更」の一覧を確認する
- 実行環境を更新する:サーバーのランタイム、コンテナのイメージ、ビルド環境のSDKを.NET 10にする
- テストして配置する:動作と性能を確かめてから本番に出す
移行を助ける資料
Microsoftは、移行の手順をまとめた「Upgrade to a new .NET version」のほか、.NET Upgrade Assistantや、ASP.NET Core 9から10への移行ガイドを案内しています。公式の情報は.NETの公式ブログで確かめられます。
.NET 8のサポート終了に移行が間に合わないとき
インターネットに公開しているものから優先して、移行の計画を立てます。
- 優先順位をつける:外部に公開しているWebアプリやAPIから移行する
- 期限を決める:残るシステムごとに、いつまでに移行するかを決める
- 影響を記録する:サポートが終わった版を使っている理由と、対策の状況を残す
サポートが終わった版には、脆弱性が見つかっても公式の修正が出ません。PHPでも、サポートが終わった版には緊急の脆弱性の修正が出なかった例があります。詳しくはPHPの脆弱性「php2shell」の確認方法と対策で解説しています。
移行の経験は経歴の強みになる
バージョンの移行は、影響の調査、計画、テスト、切り替えまでを一通り経験できる仕事です。担当したシステムの数や期間、使った手法を記録しておくと、スキルシートで伝えやすくなります。技術の書き方はスキルシートの技術の書き方も参考にしてください。
移行の経験をスキルログで残す理由
移行の仕事は、どのバージョンからどのバージョンへ、何件のシステムを、どんな手順で移したかを書けると評価につながります。ExcelやWordで経歴を書き足していくと、案件ごとに書く項目がばらつき、バージョンや規模が抜けやすくなります。スキルログで記録すると、次の点で楽になります。
- 項目がそろう:案件ごとに期間・役割・プロジェクト規模・チーム規模・業種・担当工程・成果を同じ項目で入力するので、書き漏れがなく、案件どうしを比べやすい
- 体裁を整える手間がない:入力した内容はPDF出力で体裁の整ったスキルシートになり、新しい案件を足したらそのまま出し直せる
- 伸びたスキルが見える:スキルごとにS・A・Bなどの自己評価と経験年数を並べて確認でき、次に伸ばすところが分かる
移行や保守の経験が、求人や案件でどう評価されそうかを、転職・案件相談で一緒に確かめることもできます。
まとめ
.NET 8と.NET 9は2026年11月10日に終了。対象を確かめ、.NET 10へ移りましょう。
.NET 8のサポート終了は2026年11月10日で、.NET 9も同じ日に終わります。終了後もアプリは動きますが、セキュリティ更新は出なくなります。dotnetコマンドとプロジェクトの設定で対象を確かめ、自己完結型やコンテナも含めて、2028年11月までサポートされる.NET 10への移行を進めましょう。
.NET Framework 4.8は別の仕組みで今回の対象外ですが、4.6.2は2027年1月に期限を迎えます。スキルシート全体の書き方はスキルシートの書き方完全ガイドで解説しています。
よくある質問
.NETのサポート終了について、よく寄せられる質問をまとめました。
.NET 8のサポートはいつまでですか?
2026年11月10日(米国時間)までです。.NET 9も同じ日に終わります。
サポートが終わるとアプリは動かなくなりますか?
動き続けます。ただし、新しい脆弱性が見つかっても修正は出ません。
.NET Framework 4.8も今回の対象ですか?
対象外です。.NET Framework 4.8はWindowsの部品として、OSのサポートに従います。
.NET 9から.NET 10への移行は大変ですか?
多くの場合、設定の変更とライブラリの更新が中心です。破壊的変更の一覧で影響を確かめ、テストしてから移しましょう。
移行先は.NET 10でよいですか?
基本は.NET 10です。LTSのため、2028年11月までサポートされます。
ここまでの内容を踏まえて、まずはスキルログに無料で登録し、担当しているシステムの言語やバージョンを入力してみましょう。移行の経験が生きる求人や案件を知りたい場合は、転職・案件相談で一緒に確かめられます。

